ニューヨーク在住50代(男性)が国境を越えてヨガのティーチャーズトレーニングを受けてみた結果。。

10月1日から始まった、Sacred Heart Yoga のTTCが終了しました。

最初は三ヶ月のTTC、そして、Zoomというインターネットを通してのヨガティーチャーズトレーニングがどのような形で進んでいってどのようにトレーニングや学びを進めていくんだろうって興味深々と同時に本当に自分もこのコースをやりきる事ができるんだろうか。。と内心、半信半疑、、不安ではありました。

まず自分の飽きっぽい性格。そして、ヨガをするにあたっていつもコンプレックスを感じていた身体が異常に硬い、柔軟性がない。その上ヨガのクラスをほとんどここ数年受けていない。。という数々のやらない理由は自分の中で数え上げればいとも簡単に浮かび上がりブロックが結構かかっている状態だったんです。

しかし、このコロナのパンデミックで3月末から職を失い、自宅での生活を余儀なくされ、すでに半年以上が過ぎていた時にいろいろこの先の人生の方向性などを常に毎日考え続けて悶々としていた僕にとって、このオンラインでのヨガのティーチャーズトレーニングの話しを長谷川陽子先生から聞いた時に、「もしかしたら、これって、またと無いチャンスが今来てるのかもしれないぞ。。」という希望が湧く感覚のほうが私にとっては勝っている事を感じました。
そうした運びでこのコースを受講する事を決定しました。

さて、アメリカのニューヨークに在住の私は、Zoomでのオンラインセッションは、時差14時間差の関係で(夏時間は13時間差)日本の朝10時から午後5時までのクラスだと、夜の8PMから朝の3時までとなるので、最初の数週間は時差に体内時計を合わせていく感覚の調整が少々大変でしたが、それも徐々に慣れました。

それよりもなによりも、タイのチェンマイの長谷川陽子先生のスタジオから毎日(僕の場合ですと平日コースだったので火、水、木曜の三日間)生放送のように、長谷川先生自らのヨガのクラスを受ける事ができるというのはなによりも感動でした。

アメリカにいながら、タイのチェンマイの空気を感じながら、ヨガのレッスンが受けられ、クラスの始まりはいつもみんなで三十分の瞑想。

これはオンラインでのコースでの利点というか特典というか、タイと日本と私のいるアメリカで距離や国境を超えてみんなが同じ学びを同時に体験するという時代の幕開けを体験している喜びでした。それもみんな自宅から出る事なく三ヶ月のコースを進めていけるという。。素晴らしい世の中になったものだとつくづく思いました。

しかし、僕が一番心配していた、ヨガのポーズ、アサーナが身体の硬いがために、どこまでできるかという問題は別の話。案の定最初の一週間目から自分のアサーナの出来なささ加減に自分でも結構落胆したのでした。。アサーナはただポーズをとるのではなくって、会陰(えいいん)を引き上げて丹田(たんでん)に力を入れてお腹を引き締めて、足の裏をしっかり大地につけてと、、今までニューヨークでヨガクラスを受けていた自分の認識をくつがえすものだったのです。

こんなひとつのポーズをとるのがシンドイものだったとは。。ポーズを三十秒キープするのも、きついいいい。。。会陰を引き上げてって言われてもどうやって引き上げるの?みたいなね。。笑笑
感覚がつかめないんですよね。最初は。。

実は最初の一週間が終わるころに、いきなり自信を無くして、やっぱり無理かもという衝動が走り、ギブアップしそうになった事があるんです。

しかし、コーチの方々や陽子先生自らがしっかりと相談に乗ってくれるんです。しっかりと。これでもかというほど。
そして、ここをしっかりおさえれば楽しくなっていくし、このコースを乗り越える事がこれから生きていくためにもとても大切な自信に繋がる事やヨガのアサーナはこのコースを続けていく事によって徐々にできるようになっていくから信じて頑張って欲しい!!!とたくさんの励ましと応援の言葉をかけてもらいました。

こんなに温かく熱い情熱を持った陽子先生や、コーチ陣で構成されたヨガのコース。。ここまでバックアップが厚いとこれはもう自分も頑張って乗り切れるかもって否が応でも思い直せました。笑笑

そしてコースを受けるにあたってすごく助けになったのは一人で頑張るという感じではなくって、3、4人の班に分かれて、その班の生徒をケアするサポーターのスタッフの方々もそれぞれの班を班長さんとしてまとめて背中を押してくれたので本当に大きな支えになりました。
いろいろな日々に起こる受講での問題や壁、その他、個人個人の生活をするにあたっての日々の感情の揺れ動き、悩みなど、行き詰まりそうになる物事の壁、くじけそうになる気持ちなどなど、全て、班の仲間やサポーターにLINEにて打ち明けられる関係性を日々構築していきました。

たあいのない、その日にあった喜びや、その日に自分が行った行動、家族や友人、職場の仲間や道行く知らない人たちなどに行った思いやりをもった善の行いなどのシェアもしました。

みんながみんなとにかく全ての事柄や口から出る言葉なども全部ひっくるめて、前向きに考えていける方向へと導いて押し上げてくれるんです。そのみんなで発せられるエネルギーでポジティブに生きる楽しくて芯が通った学びの時間に日を重ねるごとに成長していきました。

あっという間に10月が終わり、2ヶ月目になると、毎日ヨガをやっているので体力も強化していくのに気付きました。その上、身体が少しずつ、柔らかくなっていっているのも感じられ、それと共に、気持ちも前向きにそしてクリアになっていくのがわかりました。

最初のテストは20分クラスというものでした。20分のヨガのクラスを生徒がそれぞれ自分で創ってみんなの前で教えるというもの。。

ヨガを受けた事があっても教えた事はもちろんない状態から20分を一人で教えるっていうのは自分にも他の生徒さんにも最初は恐怖でしかないものでした。笑

でもそれも、しっかりとクラスの中に、ヨガのアサーナの練習の時間がたっぷりと設けられていましたし、ヨガのクラス以外でも、コーチ陣の方々が、しっかりと個人個人のレベルや、個性に合わせて、それぞれに合う練習指導をしてくださって、私たち生徒たちはみるみるうちに自信をつけていく事ができたのです。

気づくと、20分のレッスンを陽子先生をはじめ、コーチ陣、そして生徒さんがたの前で教えるという自分の中の快挙を遂げていたのでした。

そして、私にとってまたこの上ない魅力だったのが、長谷川陽子先生のヨガ哲学の講義や、神秘学、スピリチュアリティ、宗教学に関する広い範囲での深い講義の数々でした。

まるで魔法の大学院の講義を受けているようなリッチで深くユーモアに富んだ先生の楽しいクラス。

そして、陽子先生のみでなく、個性のある講師陣による、ヨガインストラクターになるために大切な知識やスキルの講義。

ヴォイストレーニングや、マーケティング、ビジネス、オンラインでのヨガクラスのやり方。教師としての心構え。その上、ドッグヨガや、ヨガニードラ、クリスタルボール、マントラ、キルタン、均整術、タイヨガマッサージ、ヒプノセラピー、ベジタリアンの食事、などなど。。

とてもいい事だなあと思ったのは、インプットするだけの学びではなく、私たち生徒達もクラスの中で感想や、どうこの学びを生活の中に取り入れていけるかなど意見や質問を活発に発言する事も求められました。最初は、みんな躊躇していましたが、そのうちに発言する事でクラスがもっと活性化し、楽しくなる事に気づき始めみんな臆する事なく、質問や感想を交換し合いました。

そしていよいよ最後のテストにはなんと、60分のヨガクラスに全員が挑戦。それぞれが、自分自信の構成で60分のヨガクラスをみんなに教えるのです。。

60分って一時間ですよ。。。(笑)

普通に恐ろしいし、考えられないですよねえ。。でも出来るようになるんです。

もちろん、ここでもコーチ陣と陽子先生自らが、しっかりとヨガのクラスのアサーナの組み合わせの構成やテーマなどからしっかりと一緒に考えてくださり、しっかりとサポートしてくださいました。

だから、みんないろいろ自分の個性にあった60分のヨガのクラスを最後は創る事ができました。

もちろん、これで完璧!!!という事ではありません。

ヨガは三ヶ月でハイ!!!これでプロとしてヨガインストラクターでやっていけます!!!という事ではない事も私たちは知る事ができたのもすごい学びと宝になったと思います。

学びはこれからがスタートだと身をもってわかった事が一番の収穫ではないかと思いました。

そして、ヨガを通して人生を学んでいくんだという覚悟のような心意気と自信と意思がこの三ヶ月を通して育めた事が最高の習得だったような気がします。

ヨガは難しいアサナが人よりも数多くできるとか、ポーズが綺麗である事に越した事はないのですが、それ以上に、アサーナによってどれだけ身体のチャクラにエネルギー、プラーナを通して流す事が大切な事かとか、日々の善の行いや、愛と思いやりをどれだけ、自分の行動や言動によって周りや社会に還元していけるかという事の尊さ、などなど、とにかく沢山、豊かに学ばせてもらいました。

そういったヨガの哲学を同級生の生徒さんや、コーチの方々、班長さんや陽子先生と過ごし、会話や練習を重ねる事によって、いつの間にかこの三ヶ月、肉体的には一度もみんなと実際に会う事はなかった事などまったく信じられないほど、このZoomやLINEを介してのコースが実際に人と人の関わるプロセス以上の深い心の繋がりになっている事に気づいたのです。。

オンラインであるがゆえに、普通に関わる以上にそれぞれが気持ちを送り愛、繋がろうといろいろなアイデアを出し愛、気持ちを高め愛、それがとっても重要である事に後半はみんなが気づいていました。

そして最後に、このSacred Heart Yoga で三ヶ月を共に学び合えた同級生のみんなと心で繋がれた事。みんながそれぞれ悔し涙や嬉し涙、大笑いしたり、励ましあい、それぞれの良いところ、改善するところをしっかり言葉にし合い、誠心誠意を持って尊敬の念を忘れる事なく高め合えた事が本当に本当にこれからの人生の大きな自信と宝物になったと思います。

長谷川陽子先生、コーチの皆さん、講師陣の先生方、班長さん、そして親愛なる同士の皆さん。

これからもみんなで最高な人生を繋がりながら、歩んで行きましょうねええ!!!

心より愛と感謝を込めて。

Love You All !!! NYのおけんより。

6期卒業生

久保田健太郎。